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ブサイクなカメラ2 [銀塩カメラ]

 超高性能でもブサイクなカメラだと使う気がしないと、これまでずっと言い続けてきた。カメラ雑誌で行われているバイヤーズガイドだとかベストカメラでもデザインが優先してしまう。
 ただ、どうもトシを食ってきたせいか人間は外観だけで判断しちゃいかんという昔から言われてきた話を思い出してこれをカメラに当てはめて反省したりする。
 いや、ちょっとこれはウソか。少なくともプライベートで使用するカメラはもう何が欲しいのか自分でもよくわからなくなっているので、ブサイクなカメラに興味が湧いてきたりする。自分でも矛盾していることはわかっています。はい。
 前にブサイクなカメラを取り上げたのはニコンFフォトミックだったと思うけど、最近入手したブサイクカメラはリコーTLS401。アイレベルとウェストレベルが切り替えられること(だけ)が特徴の一眼レフ。ペンタミラー方式のうようでマウントはM42で絞り込み測光。シルバークロームやものすごく汚いブラックは持っていたんだけど、そこそこ外観がよさげなブラックを探してまして、ふとそういう思いが通じて目の前に現れたりするから始末が悪い。だって、このツラ構えでハゲハゲの汚いカメラを持っているとかなりアブナイ人に見えますぜ。と、いうわけで見過ごすことができずに保護することになる。まあ、それに伴う対価は赤提灯2回分程度であるから許容範囲かな。
tls401II.jpg
 それにしてもデカくて重たくてブサイク。ファインダーは青くて暗い。ウエストレベルファインダーの倍率は小さくて見やすいとはいえない。この個体はメーターはアウトみたいだけど、可動品ならスポット測光への切り替えも可能。
 でも、やりたかったことをやりました、という当時のエンジニアの気概は感じるわけ。これであえてウエストレベルだけを使用した写真のみを撮るというシバリをつけたりしたらどうかとずっと思っているんだけど、いつも途中で挫折してしまうという。今度こそはを考えてはいるんだけど。
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