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イルフォードフィルムの値上げ [銀塩写真]

 コダックに続いて、イルフォードハーマン・テクノロジー)のモノクロフィルムの値上げも4月1日から行われるということがわかって、仕方なく愛用しているイルフォードHP5プラスをオトナ買いしている。値上げ幅はかなりのもので、量販店でも1本が実質800円台くらいになるのかな。せめてもの抵抗である。直接輸入も考えたんだけど、円安攻勢もあって、かなり大量に買わないとお得感がなく。感材は生モノということがイタイ。
 HP5プラスはトライXの代わりとして使うが、露光過度方向に対してのラチチュードがトライXより弱い感じがして、濃いネガでのプリントだと、粒子の揃いがいまひとつ美しくないように思う。本来はちゃんと露光も考えねばならないんだけど。でも、35mm判での高感度フィルムの微粒子追求みたいな研究はもうヤメることにしたので、気にしないことにした。微粒子を追求するならイルフォードだと400デルタを使うか中庸や低感度のフィルムを使うことにしている。
 それでもフィルムを大量に買ったら買ったでなんだか気が大きくなってしまい、デジカメみたいにバリバリ撮影して反省したりしている。撮ってる時は値段ことを考えないから。けれど35mm判カメラなんてのは、1枚1枚じっくり撮るものでもないので撮影方法論は変えることができない。
hp5.jpg
 印画紙は先に3月のアタマから値上がりして、これはこちらの在庫もあったので買いには走らなかったが今になって後悔している。でも、印画紙の安いころはテストピースをろくに作らずにデタラメに露光してかなりの枚数の紙をムダにした。エディトリアルの仕事では感材費が請求できたこともあったけどね。
 今ではけっこう1枚を慎重に焼いているので、逆にムダは減ったようにも思う。こういう考え方をしないと今どき銀塩モノクロ写真制作なんかやってられないのだが、値上げでフィルムや印画紙のありがたさをかみしめるてみる機会として考えることにした。

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