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「銀塩カメラを使いなさい!」発売 [本]

 新著作「銀塩カメラを使いなさい!」(平凡社)が7月27日に発売された。「ズームレンズは捨てなさい!」(玄光社)に続いて、命令口調だけど、これは私がエラそうなのではなく、編集者が名付けたので私は悪くないはずだ(笑)
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 本書も「銀塩カメラ辞典」(平凡社)に続いて「アサヒカメラ」(朝日新聞出版)と「カメラマン」(モーターマガジン社)のそれぞれの連載をまとめたものだけど、もっと簡単にできる予定が、半年以上も発刊が遅れてしまい、担当の編集者をはじめ、各方面に多大なる迷惑をかけてしまった。深くお詫びします。すみません。書籍は著者がいれさえすれば出来るってものじゃないわけで、編集者からデザイナーから、販売に携わる版元の営業の方々、書店員の皆様を含めて、様々な人に助けていただいて成り立っているわけです。ホント。
 刊行が遅れた理由は単純で、保管しておいたはずの作例写真がなぜか行方不明だとか、あらためてブツを撮影しようとしたら、手元にあるはずのカメラやらレンズが見当たらないという事態に陥ったからで、自分のだらしないことに呆れてしまう。
 カメラのブツ写真など、デジタルデータなら瞬時に出てくるのかと思いきや、自分でも覚えのないような訳のわからんファイル名がつけられていて、PC内をいくら発掘してもでてこない(笑)。何せ、掲載誌も管理していないので、こういうことになる。自分の管理のデタラメさも思い知らされた次第だ。でもね、雑誌連載している時って、締め切りまでに記事を作成することに一生懸命で、後で本にまとめるとか、ほとんど考えていないわけ。本を出すのは初めてではないのにねえ、いい加減覚えろよという声が聞こえてきそうだ。
 銀塩カメラ関連の話というのは奥がえらく深くて、探れば新しい発見があったりする。また、この時代だからこそ、新しい認識が持てるんじゃないかと考えている。今回はクラシックなレンズの話もしているけれど、この作例も全て、カラーリバーサルフィルムかモノクロフィルムを使用して撮影している。コストは確かにかかるし、本書の場合は製版代にも跳ね返る。
意固地に思われるかもしれないけれど、フィルムで撮影をした理由は本書において解説しているのでご一読いただけると嬉しい。

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 カバー写真は、知る人ぞ知る、ライカフレックスSL MOTだが、なぜこれを選んだかというのも深い意味はなくて、たまたま手の届くところに置いてあったから(笑)。不人気なカメラだけど、個人的には好きなモデルだ。
 なおここで一つネタをばらしてしまおう。本書の内容とは全く関係ないけど、帯とカバー写真が微妙(でもないか)に違う写真(下)を使用した装幀となっている。本当はレンズが同じ種類だったらなおよかったのだけれど、さすがにそこまでは実現できず。さらにカバーを外すと歩法となる、となる仕掛け(大げさですな)もありますので、お買い求めになられた方は帯とカバーは一度外してみてください。これも紙の本のいいところかも。


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