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XF14mmF2.8R [ペケプロ]

 どういうわけか、フジX-Pro1とX-E1用のXF14ミリF2.8Rのレビューを続けて行っている。いちばん新しいものは3/20日発売のデジタルカメラマガジン4月号に掲載する予定で、詳細はそちらを見ていただければ。
 35ミリ判換算で21ミリ相当の画角が得られるレンズで、しかも単焦点レンズであるから、けっこうマニアックなものとして取り上げられそうなものだが、デジタルカメラが一般的になって以降、超広角レンズの視角というのはわりと普通に捉えられる感覚ではないかと思う。性能は言うまでもなく良すぎるくらい良い。
 このレンズのもうひとつの注目点はMF時に距離指標が出てくること。フォーカスリングをスライドするだけでMFに切り替わるのだが、これはオリンパスの12ミリF2.017ミリF1.8同じ方式である。
 フォーカスリングのタッチはさすがにMFレンズには及ばないものの、MFでフォーカスを追い込んでゆくというより、あらかじめ距離を決め、被写界深度を頼りに目測撮影に使うために用意されたものである。たとえばお祭りの混乱している御神輿の近辺で、カメラをアタマの上にかかげてノーファインダーで撮るなんていう場合はかなり役立つのである。ちなみにペケプロ1のOVFでも四隅にフレームが出現して対応しているのは素晴らしい。
 こういう超広角レンズの場合は被写界深度が深いのだから、いちいちAFを動作させているのは時間的に惜しいという感覚が私にはある。ライカに超広角レンズを使用する場合は、ほとんどピントを合わせたことがない。14ミリという実焦点距離の特性から考えるに、さほど絞り込まなくてもパンフォーカスにするのは容易である。
xf14r.jpg
ペケプロ1 EBCフジノン14ミリF2.8R f8 1/1000 AWB ISO400
あらかじめ常焦点を決めておいて、自分が被写界深度内の距離で動いて、さらっとスナップするというのが楽しい。
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XFレンズ [ペケプロ]

 富士フイルムX-Pro1のレンズはずいぶんと優等生なんだけど、一部ではXF18mmF2Rの周辺部の画質がどうのこうのとか言われているらしい。私自身もレンズ話に特化した著作もあるし、カメラ雑誌などのレビューでレンズも取り上げて論評することも多いのだけど、最近は個性的な描写をするものが少ないので、多種類のカメラと同時にテストしたりすると、画像をみても違いがわからず、頼りになるのはExifだけ、みたいなことにもなりかねない。これを印象評とするのも難しい。
 レンズの性能が向上するのはよいことだけど、実は各種収差はカメラ内での収差補正機能を使用して、矯正していることももはや珍しいことではない。こうなるとレンズ個々の性能とは何か、というプリミティブな問題にぶち当たる。優等生レンズに飽きる人はアダプターで収差のたっぷり残ったお古レンズを使って、味があるだのないだのと騒いでいるわけであるが、これも過剰な評価をみるとはたしてそうかなという疑念も湧かないでもない。
 個人がどのように評価するのかは勝手だけど、木村伊兵衛が国産のレンズはガラス玉だ、みたいに言い切ってしまった時代があったことは事実だ。でも木村が生きていたら、ライカレンズと国産レンズのブラインドテストをやってみたかったなあと思うし、その当時も、残存収差の影響をレンズの味とみていたのかどうかもぜひ尋ねてみたいのである。
 ノクチルックス50mmF1.2だったか、木村はピントの合わせ位置を最良の位置から少しズラすみたいなことを書いていたことを思い出したが、これはカメラとレンズの相性が悪かったか、残存収差の影響によるものだと思う。しかし、そうしたレンズやカメラのクセをふまえて自分で性能を引き出しす撮影方法を考えるというのは往時には常識だったのだろう。今なら欠陥品や不良品扱いになってしまう。

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ブログの再出発をしてみることにする [ペケプロ]

10年も前にぶん投げていたブログを再度はじめることにした。以前はすぐに飽きてしまい、そのままぶん投げて消滅させた。可能なかぎり面倒なことはしない性格だからである。
でもまあ、SNSの投稿程度では備忘録にもならないし、齢も50を越えたので少々日々の記録などをつけておかないと後々後悔することもあるだろうという上での復活である。
もっとも毎日更新しようなどとは思わないし、おそらくできはしない。読者には何も役立たないだろうが、まあ適当におつきあいをお願いします。

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写真は通称ペケプロ1(富士フイルムX-Pro1)に純正Mマウントアダプターを装着、コシナのウルトラワイドへリアで撮影したもの。どうもペケのセンサーの性格だと思うのだが、マウントアダプター使うと、周辺画質が目立って落ちるレンズがある。APS-Cのセンサーなのになぜなのだろう。ところが、フォクトレンダー系のレンズは意外と大丈夫なんですよね。不思議なことですけど、原因を探るのも面倒だし、周辺画質なんか適当に乱れたほうが面白いくらいに思わないと、つまらんですよね。
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