SSブログ

宴の後 [写真]

 CP+2013が終了する。カメラ、写真の大きなお祭りということであったが、恥ずかしながらはじめて行ってみて予想以上に人が多いことに驚いた。
 ちょっとジジくさいことを書いてみると日本橋の高島屋で開催されていたころの「日本カメラショー」とは趣が異なるんだなあと。当時は規模もさほど大きくはなかったし、ブースは今のように決して派手じゃなかったけど、そのためかメーカー側とお客さんの距離は近しいような感じもしたものだ。
 CP+のほうはモーターショーみたいな感じなのでしょうかね。これはこれでいいんでしょうけど。でもこの規模でやるなら、ドイツのケルンでやっているフォトキナもパシフィコ横浜でやったほうがいいんじゃないのかなあ。
 で、逃げ出すようにして、隣の横浜美術館で開催中の「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー二人の写真家」展を鑑賞してきた。これは良かったですね。もう内容濃いです。沢木耕太郎さんの推論は文藝春秋でも拝読したし、2/3日のNスペでもやっていたけど、「崩れ落ちる兵士」が演習中の写真ということは間違いはないんでしょう。
yoko2.jpg
 個人的にはそれが戦闘中に撮られたのかどうかとか、撮影者が誰か、ロバート・キャパの名前は実はアンドレ・フリードマンだった云々という話よりも、当時の報道写真のあり方というか、メディアへの発表のされ方、利用のされ方に興味がある。「崩れ落ちる兵士」は写っている内容が銃弾を浴びた男が倒れたことが真実であるかどうかはともあれ、メディアで掲載されることで別の価値が生まれ、さまざまに利用された感がある。キャパはうまく波には乗れたわけだけど。
 ベトナム戦争時代の報道写真はメディア側の権力もかなり強かったわけで、軍や政府のプロパガンダ目的のために写真もたくさん撮られたけど、同時に発表された写真によっても反戦運動が盛り上がるきっかけにもなったわけで、当時のジャーナリスムはかなり自由だったんだなあと。今は戦争報道って、ちょっと違いますよね。あ、また本題と関係ない話になってしまいました。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

CP+2013フィルム現像 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。