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10500円のライカR4 [銀塩カメラ]

 仕事の移動途中に銀座の某中古カメラ店に立ち寄ったらライカR4をみつけてしまう。価格は10,500円なり。もちろんボディのみね。
 ご存知の人も多いだろうけど、本機はミノルタXDベースのライカ一眼レフで、両優先AEを可能にしたことが特徴だ。このへんが軽くみられてしまう原因にもなっているのだけど、ベースにしているといっても、デザインは異なり、なかなか愛らしいカタチをしている。スクリーンの交換やスポット測光搭載、プログラムモードの設定、モードラの装着を可能にするなど、R4独自の機能もある。動作チェックしてみると、ほぼ間違いのない動作をしているようだ。XDでよくある、ミラー駆動のタイミング遅れもないし、ファインダーの腐食もなし。すでにXDベースの系統ではR7を使っているので、本当は必要はないものだけど、見ていたら可哀想になってしまい救出して、戦力に加わっていただいた。
 ベース機のXDではシャッター速度優先AEを高精度に行うためにレンズもボディ側からの絞りコントロールを確実にしたMDロッコールレンズが供給されたけど、ライカRレンズはそうした対応がなく、一部に例外はあるけど3カムやRカムレンズならほぼ問題はなく使用できる。
 シャッター速度優先AEやプログラムAEを使う場合は絞り環を最小絞り値にセットする。絞りの誤差は瞬間絞り込み測光でシャッター速度の変化させて吸収しちゃえばよいという合理的な方法だ。いわゆるミノルタが呼ぶところのサイバネーションシステムの応用である。ただし、本機にはプログラムシフトはない。
 ライカM[Typ240]で、アダプターでRレンズを生かすという方法もあるけど、可能なかぎりは一眼レフで使いたいというのが私の本音である。
 本来はAEでの撮影はほとんど行わないし、R4ではマニュアル露出時には設定シャッター速度に対して、適正露出となる絞りを読み取り、自らが方法を採用しているので、定点式のメーターとしては使えないもどかしさがある。
leicar4.jpg
 試写してみるとAEの精度も問題はないようだ。ややアンダー気味にシフトしたようにみえる露光値はライカ共通のものであろう、ポジフィルムとの相性はいい。いくら不人気で古い中古のライカ一眼レフとはいえ、この程度の評価しかつかないのは悲しい。フィルム一眼レフの衰退はひどいものである。
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GRとワイドコンバージョンレンズ [デジタルカメラ]

本日のお仕事はノーマルとワイドコンバージョンレンズつきのリコーGRで全部仕事しちゃいました。
コンバージョンレンズはトップヘビーになるし、いささかタル型の歪曲収差が出てくるけど、画質は十分仕事に使えるレベルで、ものすごく良く写ります。レンズ部分は大きなキノコみたいだが、一眼レフを持って歩くことを考えれば十分にコンパクトである。装着するとボディ部分が目立たなくなり、鬼太郎の目玉のオヤジみたいなデザインになるのでけっこう気に入っている。
gr2.jpg
GRはファームアップしてからは47ミリ相当のクロップもできるようになってりして、料理写真などにはより使いやすくなっていることも特筆すべき点。以前はコンバージョンレンズを使うのは反則しているみたいで気に入らなかったんだけど、GRでは余裕の画質なんで仕事では積極的に使いたくなる。
ただ、おまえはコンデジ2台で仕事に来ているのかよ!評判を落とすとまずいのでオリンパスペンE-P5も同時携行したけど、こちらは全然出番がない。撮るフリはしたりして。でもこのカメラも迫力がないですからね、説得力があったかは疑問だ(笑)。ますます一眼レフから離れそうな昨今でありますが、ま、そういうもんですよね。
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オリンパスOM-D E-M1ムック発売 [本]

 モーターマガジン社からオリンパスOM-D E-M1オーナーズブックが発売された。
主要な機能解説やレンズのレビューなどを担当させていただいたのだが、仕事をしながらOM-D E-M1は仕事に間違いなく使用できると確信した。
 もっともオリンパスのEシステムは初代から仕事にも使っているけど、単独の地方ロケなどでの使用が多く、すべての仕事に持ち出していたわけではないが、E-M1ならあらゆる撮影条件に対処できそうだ。このムックでは、ズイコーデジタルのフォーサーズマウント、マイクロフォーサーズマウントの主要レンズを多くを使用することができたこともあり、あらためてズイコーレンズの性能を見直すよいきっかけともなった。ファインディテールIIの力もあると思うのだけど、画質に対して突っ込みどころはない。とくに回折によるボケが補正されるのは凄い。また一眼レフの位相差AFと異なり大口径レンズのフォーカスの歩留まりは明らかに高い。
 それでもフォーサーズやマイクロフォーサーズのレンズだと、私が仕事上で多く使用する標準レンズ画角域では、焦点距離の短さから大きなボケが得づらいという懸念があったことは確かだ。とくにF値の大きな廉価版のズームレンズでは開放絞りでも大きなボケ味は望めない。スナップでは被写界深度が深いから標準画角域のレンズでも目測撮影できるなど逆に有利はにはなるけど。
 被写界深度のコントロールの幅は当然大口径の単焦点レンズのほうが有利。ズームの利便性に甘えるだけではなく、焦点距離域がたとえ重複しても大口径単焦点レンズを同時携行する必要を強く感じた。今回のロケでも多数のレンズを携行したが、総重量は軽く、苦にならなかったことも特筆したい点である。ボディとレンズが小型軽量であることは幸せだ。もっとも、これもトシのせいなのかもしれないけど。
z7-14.jpg
 手持ちのフォーサーズレンズがE-M1でも問題なく使えるのも嬉しかったけど、フォーサーズ→マイクロフォーサーズを繋ぐMMF-3アダプターはもっと沢山ほしいところ。E-M1を主役として使うなればフォーサーズマウント、マイクロフォーサーズマウントのレンズを混在して使う機会が増える。アダプターはフォーサーズマウントのレンズ側に装着したままにするのが一番便利なのだ。予約購入すると一個貰えるみたいですが。写真はズイコーデジタル7-14mmF4。レンズは大きいけどE-M1は十分対応できる存在感がある。かなり大きいレンズだがそのミスマッチ感がよい。
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